受賞したのは公立はこだて未来大学大学院修士課程2年生の好本大地さん
第一著者の好本大地さん(知能情報科学領域博士前期課程2年/指導教員:三上貞芳教授)は、赤外線センサを使用した筋計測装置を作成し、2020年3月10-12日に京都で開催された国際会議はIEEE LifeTech 2020 (IEEE 2nd Global Conference on Life Sciences and Technologies)にて「2nd Prize IEEE LifeTech 2020 Excellent Student Paper Award」を受賞しました。この賞は、93件の口頭発表(口頭発表の採択率42%)の論文中から、学生を第一著者とする特に優れた論文3件に贈られる賞です。
Daichi Yoshimoto and Yuta Furudate (Future University Hakodate, Japan); Kaori Chiba and Yuji Ishida (H.M.A. Nursing and Rehabilitation Academy, Japan); Sadayoshi Mikami (Future University Hakodate, Japan): “Evaluation of Forearm Musclar Function of Hemiplegic Patients Using Displacement MMG”
受賞した研究は、函館市医師会・函館高専・未来大の医工連携に関する包括連携協定の研究の一環で、新しいリハビリテーション支援技術についての先駆的な研究の成果が評価されました。
筋音計:mechanomyogram(MMG)を用いた研究
反射型赤外線距離センサで筋肉の微少な盛り上がりを検知できるように検討を重ねました。好本さんは脳血管障害の片麻痺患者さんの持続的な筋緊張も計測できる装置を開発しているため、リハビリテーションにおける多くの装置と連携するなど面白い展開が期待されます。研究は月に一回、当学院の教員と打ち合わせを行い、双方が情報交換を行い研究を進めています。
包括連携協定:未来大・函館高専との定例ミーティング
月一回定期的に未来大の三上教授の研究室や当学院で研究の進捗などの打ち合わせを行っています。最近は新型コロナウイルス感染拡大防止策の影響で未来大・函館高専とオンラインでの打ち合わせを行っています。
毎回、建設的な意見が交わされ、研究は発展しています。研究活動は計画や実施、考察過程に富んでいるためとても頭を使いますが、考えたことが形になる面白さがを感じられる大変楽しい活動です。人体の計測等を通してリハビリテーションをはじめ、使いやすい医療福祉機器の提供に結び付けられるように活発に活動しています。
未来大・高専との共同研究は「医工研究」といい、医療と工学・情報科学が連携して地域医療福祉に役立つデバイス(装置)を提案・開発していこうという試みです。活動を通して本学院の学生に研究の面白さややりがいを伝え、理学療法士、作業療法士としてリハビリテーションに深い洞察を得ることが出来る土壌が築かれています。