受賞者は公立はこだて未来大学大学院の博士後期課程1年 古館裕大さん
2019年3月12日,大阪で開催された国際会議IEEE LifeTech 2019 (IEEE 1st Global conference on Life Sciences and Technologies)において、古館裕大さん(知能情報科学領域D1、指導教員:三上貞芳教授)が、家庭用リハビリテーション支援装置(ロボット)に関する論文でIEEE LifeTech 2019 Student Paper Award (2nd Prize)を受賞しました。論文名は以下の通りです.
Y. Furudate, N. Onuki, K. Chiba, Y. Ishida, and S. Mikami, “Automated Evaluation of Coordinated Movement of Fingers Using Home Rehabilitation Device”
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この研究は脳卒中片麻痺などで手指のリハビリテーションが必要な患者さんが自宅で使用できる安価で簡便なリハビリテーション支援装置についての研究です.
この研究は函館市医師会病院リハビリテーション課に勤務している作業療法士(OT)が 企画・提案し,公立はこだて未来大学の三上研究室(三上貞芳教授)で現在も継続されている研究テーマです.このロボット研究について公立はこだて未来大学大学院の古館さんが発展させ,新規性のある実験を行い発表したところ,論文賞という快挙に至りました.
ちなみに国際会議とは世界的な学会のことで,各国の研究者が研究成果を発表する場となっているため英語で発表します.
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【包括連携協定】2017年に結ばれた函館市医師会・未来大・函館高専との医工連携
2017年5月に函館市医師会,公立はこだて未来大学,函館工業高等専門学校が学術,教育,および地域の医療・福祉の各分野において連携・協力し合うことを目的に包括連携協定を締結しました.お互いの職員,学生が垣根なく臨床(函館市医師会病院)や学校の場で研究を行えるようになりました.
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研究テーマが盛りだくさんの医工連携
包括連携協定における医工連携が締結されてから数々の実験や研究が行われています.先に挙げました古館さんが受賞した脳卒中片麻痺患者におけるリハビリテーション支援装置の研究や高齢者の虚弱の研究,パーキンソン病,糖尿病についてや福祉工学における手指のパワーアシストの研究などなど,函館市医師会病院のリハ課職員,未来大,高専の学生さんとコミュニケーションを密にしながら楽しく研究を行っています.
函館に住んでいてよかったと実感できる街づくり,旺盛な好奇心を社会に生かす人づくり
函館市医師会看護・リハビリテーション学院(設置計画中)は,今後も公立はこだて未来大学と函館工業高等専門学校と連携し,医療・福祉に貢献できる街づくり,人づくりを目標に研究を進めていきたいと考えています.